名を忘れて

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使用ソフト/CLIPSTUDIO PAINT


3連休使って大きいのをゴリゴリ描いてました。

ロストークが暴走するときの心象風景というかなんというか。


--以下別に読まなくてもいい設定の雑な列挙--


ロストークを抱えているのは暴走状態のロストーク、便宜上「リョート」です。一応別人格ではないですが、分けておくとちょっと背後的に便利で名前を付けました。

簡単に言うなら脳内の「天使と悪魔」みたいなものです。葛藤の具現化というか、本来の性質(リョート)と本人が望む姿(ロストーク)みたいな。


ロストークの力の本質が「冬」「氷雪」で、「リョート」の姿がロストーク本来の力を完全に引き出した状態です。ロストークの持つ力そのものの姿といってもいい。本人の願望も最重要の一つに純化されているので、目的のために手段を選びません。一番効率がいいと思った手段で目的を達しようとするし、そのほかのことはあまり気に留めなくなるので、つまりは「大事な人たちに危害を加えるデウスエクス絶対殺すマン」で、「全部凍らせて止めて、敵を始末さえしてしまえばひとまず今すぐ身内(一般人etc.)が死ぬことはない。氷で守ろう」と一帯を氷漬けにしたりします。自力で解凍することもできないくせにそこまで考えが回らない。暴走状態はごく短絡的な窮鼠です。


普段はロストーク本人の望み(つまりリョートの望みでもある)で温かみのある春のような振る舞いをしていますが、これは「春」に焦がれるあまり春を模倣しているに過ぎません。

彼の思う「春」の姿は、柔らかく、温かく、穏やかでしたたかな、命を芽吹かせる季節。

その春への憧れ(夢)による模倣があるからこそ、ロストークは手加減を知っています。おまけに、春にあこがれて春のふりをしていると、持っている力の種類が違うので最大出力が出ません。それでもなお春のふりをしたまま戦闘に出向いたりしているので、いわば普段の姿は余裕ぶっこいてる、雑に言うと舐めプ状態です。真剣にやってはいますが。


余裕を捨てて(余裕がなくなって)本質むき出しで戦わざるを得ないほどに追い詰められるのが暴走、ですが一切春らしさを持たない核だからこそより深く春へのあこがれは根を張っていて、それらしく振舞えていた自分への未練はかなり強いです。ので、「春っぽさ」をあきらめた「ロストーク」に対して、出てきたくなかったのに引きずり出された「リョート」は恨みがましい目を向けます。同時に、なんとか春らしさに息を吹き返してほしくてロストークに縋り付く。

目的のために手段を選ばなくなっているので、とった手段が自分(定命の生身)を害するものであっても意に介しませんが、痛覚も感情も一応生きているのでつらいものはつらい。効率よく力を発揮するために手袋を捨てて素手で氷の槍斧を握ったり、普段は人を傷つけないために避けている硬い武装を求めて氷の鎧をまとったり、あちこちに凍傷を作りながら戦うことになります。ずっと痛い。ので、恨みがましい+つらい顔になります。


本来的にはリョートが本体のようなものなので、「ロストーク」でいることを完全にあきらめてしまうと戻ってこれなくなります。

暴走すると、現在の自分は「ロストーク・ヴィスナー」の名にふさわしくはない、と、この名前を名乗ることはありません。

もともと親のつけた名前を失った「名前のないもの」が、「自分の望む姿を表す名で呼ばれたい(名によって自己を定義したい)」という希望を含めて名乗っているのが「ロストーク・ヴィスナー」です。

chiral-ensemble

自作小説・イラスト置き場 WTRPGケルベロスブレイドに関連するものは「KERBEROS BLADE」コーナーに それ以外は完全オリジナル イラストに関してはKBも完全オリジナルもごたまぜです

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